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ピンクドット沖縄

平成30年9月16日に那覇市国際通り「てんぶす那覇ビル前広場」において、開催された「ピンクドット沖縄」というイベントに参加しました。

ピンクドット沖縄とは、「LGBTなどの性的マイノリティが、より生きやすい社会を」と願う人たちが、その思いをあらわすためにピンク色のものを身につけて集まるイベントであり、今年で6回目の開催となりました。

人種や性別等と同様に、性的指向(Sexual Orientation、どの性別を好きになるか、ならないか)・性的自認(Gender Identity、性別に関する自己意識)は、およそ全ての人に備わっている属性です。そのため、各人の性的指向と自認はすべからず尊重されなければならず、また平等に扱われなければならないことはいうまでもありません。

大変残念なことに、我が国においては、未だ性的マイノリティに関する法整備がなされておりませんが、自治体や企業において、性的マイノリティの方に対する不平等を解消する取り組みは年々増加しております。

那覇市においても、「那覇市パートナーシップ登録」制度が開始されており、これは、戸籍上の性別が同一であるパートナーが那覇市に申請することで行政がパートナーであることを公的に認める制度であり、平成30年8月までに25組の方がパートナー登録をしております。同制度は、法律上の結婚と異なり法的効力は認められないものの、パートナーシップ登録をしたパートナーは、携帯電話会社における家族割引や航空会社におけるマイレージ共有等の民間サービスの提供を受けることができます。また、市営住宅の入居申込みや医療機関での手続等においても活用されることが考えられております。

私は、今回のイベントに参加してみて、性的マイノリティの方々に対する社会的認知・理解が高まってきていることを改めて実感しました。今後は更に進んで、性の多様性が当たり前のものとして受容される社会となり、ゆくゆくは「LGBT」や「性的マイノリティ」という言葉自体がなくなるほどに皆が生きやすい社会となっていくべきであると考えております。

今後も日々研鑽を重ね、地域の皆様方とともに、平等な社会の実現に向けて積極的に活動したいと考えております。

文責:弁護士 坂田優